2005年7月5日 (火)

[MacOSX] G4 Cube ハードウェア環境整備

Tiger にアップグレードしてみたら、まだしばらく G4 Cube でもやっていけそうな感触だったので、この際だからハードウェアの整備を行うことにした。とは云ってもあんまり費用がかかっては本末転倒なので、『Mac mini』の新規購入と比較して十分に安価な範囲で実行するものとする。

ターゲットはメモリの増強と、動作音が我慢ならなくなってきたハードディスクドライブの交換。特に後者はせっかくの Cube の良さをスポイルしている状態なのである。

メモリ増設

PC100 CL2.0 256MB 168pin SDRAM のジャンク品を2枚入手。あまり背の高いメモリモジュールだと、ケースに収まらない場合があるらしいので、両面実装のものをチョイス。 Cube のメモリスロットは3本なので、既存の128Mと併せ、640MBに増設される。これだけあればとりあえず通常のアプリケーションを使う分には問題なさそうだが、まったく不安がないわけではない。

ディスク交換

Power Mac G4 Cube: CIP Instructions に交換方法のインストラクションが掲載されている。非常にわかりやすい QuickTime ムービーもある。作業前に必見。

インストラクションによると、特殊な工具として、Torx の T8 ドライバが必要とある。また、実は T10 もハードディスクマウントレールのネジをはずすのに必要。東急ハンズで購入。 "Phillips" とはいわゆるプラスドライバーのことで、こちらの出番は今回はなぜかなかった。なお、この "Phillips" は発明者の名前からとられており、有名なオランダのメーカーの Philips とは綴りが違う。ここまで余談。

HDD 3.5inch 250GB。以前購入した外付けドライブから移植。ジャンパ設定の変更の必要はなし。 (実は 250G の容量をフルに使えない。後述。)

インストラクションに従い交換が終ったら電源を投入、 DVD挿入、Cキーを押して DVD からのインストーラ起動を待つ。以下、画面の指示に従いインストール作業を行う。

『ようこそ』ムービー、音量が大きすぎて近所迷惑だったよ。普通、音量設定を最大にして出荷するテレビやオーディオのメーカーはあまりないだろう。アップルも、コンシューマやデジタル家電を攻略する意志があるのであれば、しっかりやってもらいたい。

HHK プロフェショナルは自動識別できないので、キーボード設定アシスタントが自動起動する。

ドライブのプロパティを確認すると 128GB のディスクとして認識されていた。インターフェイスの制限か、それともファイルシステム HFS+ の問題か? 検索してみたところ、G4までの内蔵IDEインターフェイスは Big Drive 非対応のため、128GBまでの制限ありとのこと。残念でした。

ホームディレクトリの NFS 共有

うちでは Mac のホームディレクトリには FreeBSD 機のディスクを NFS で export したものを使っているので、以下ちょっとした小細工を行う。

管理者権限のあるユーザをもうひとつ作って、ログインしなおし。自分のユーザID、グループIDを OS X のインストーラが割り振ったものから、 FreeBSD 側と共通のものに振りなおす。NetInfo マネージャを使う。

/etc/hosts に NFS サーバになる FreeBSD 機のエントリを作成。

NFS automount の設定。 OS X で NFS を利用する 参照。うちの場合はこんな感じ。

# nicl . -delete /mounts
# nicl . -create /mounts/dummy vfstype nfs
# nicl . -create /mounts/dummy dir /home
# nicl . -create /mounts/dummy opts rw resvport intr
# nicl . -create /mounts/dummy name hydra:/usr/home

ふたたび NetInfo マネージャでホームディレクトリを、マウント先のディレクトリに一致するように修正。再起動後ログインすると NFS マウントされたホームディレクトリが有効になる。

仕上げ

Software Update を2回。 1回目で 10.4.1 に。2回目で Security Fix。

X11 と Develper Tools のインストール。

Cube 本体から取り出した古い 20GB ドライブを 空になった HDD ケースに挿入。1394 で接続して必要なファイルを救出。iPhoto, StuffIt Expander, IE など、Tiger にふくまれていないものもあるので、必要であれば取り出しておくのを忘れないこと。

以上でおしまい。旧ハードディスクが発していた『キィーン』という音はまったく聞こえなくなり、 Tiger もとてもキビキビ動くようになった。これで Intel Mac までの間は凌げそう。旧20G HDD はフォーマットして廃却。

コメント

1: 2018-03-31 11:06 / 権兵衛

感想など。

お名前:



円周率を小数点以下二桁まで入力してください:


最近のコメント


つぶやき



過去の記事



現在の星空