2011年2月11日 (金)

上弦

16h18m、上弦。

星がまたたく星野写真

帰り道、ふとアイデアが浮かんだので、星野、星景写真に撮影された星をまたたかせる実験をしてみました。

Stellariumに代表される天文シミュレータや、Adobe Flashアニメーションで星をまたたかせるものがいくつかありますが、これを星景写真でもできないかと思い、構想一時間半、コーディング30分、作業2時間で、最近撮影した写真を加工しました。実際にやってみると、簡単な処理の割にはそれっぽくみえてきます。


冬のダイヤモンド
Nikon D700, AF-S 14-24mm f/2.8G ED, ISO6400/F2.8/15sec

またたきは実際に撮影されたものではありません。輝星のチャネルをセンサーRAWデータから抽出して、減光用の16x16単位のランダムなマスクと合成、これをもとの星野写真と加算したものを5パターン用意し、0.2秒間隔で切り替え表示しています。データ形式にはanimated GIF を使っていますので、ブラウザの設定でアニメーションを無効化してあると普通の静止画にしかみえません。Firefox なら、about:config で、

image.animation_mode: normal

に戻してみてください。


凍える星座
Nikon D700, AF-S 14-24mm f/2.8G ED, ISO3200/F2.8/20sec

アプリケーションは、RAW現像にUFRaw(dcraw)、マスクパターンの作成と合成に自作のプログラム、星野写真との加算合成にGIMP、animated GIFの作成にImageMagick を使い、FreeBSD/amd64上で作成しました。

どうでしょう、撮影現場の空気感のようなものが伝わってくるでしょうか。ここまで色々と加工を行ったものは、もはや写真の範疇を少々逸脱している感もあります。とはいえ表現の一種としてこういうものもありかなと思います。あと、他に同じようなことを試みた方がいるかどうかが気になります。

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