天体写真の撮影には長時間露光が必要です。 しかしながら、前機種 D100 についていたレリーズ用のネジが 何らかの理由で D70 から省略されてしまいました。 本体では30秒までの露光時間しか設定できませんので、 通常は別売りの赤外線リモコン (ML-L3) を使う必要があります。 また、専用リモコン以外にも長時間露光を実現する方法がいくつかあります。
赤外線リモコン ML-L3
定価2,100円。 シャッタースピードを「タイム」、 撮影動作モードを「リモコン」または「2秒リモコン」にすると、 リモコンボタンを一回押したとき露光開始、 もう一回押したときに露光終了となります。 開始まで2秒のブランクがある「2秒リモコン」を好んで使っています。
電源は CR2025 ×1 です。コンビニで容易に入手できます。 電池一個でどのぐらい保つのかはまだわかりませんが、 予備は準備しておくべきでしょう。 氷点前後の寒冷地でも動作しましたがそれ以下の温度については未確認です。
小さくて紛失しやすそうです。 実際に撮影中にどのポケットに入れたかわからなくなりました。 ストラップ用の穴があいてるといいかもしれません。
一時期 ML-L3 が入手困難だったころに ニコンの他機種用リモコン (ML-L1等) が ジャンクボックスなどで100円程度で入手でき、これが D70 でも使える という情報が 2ch にあがっていました。
このページに ML-L1 と ML-L3 の比較写真があります。 D70 で使えているとのことです。
Palm の赤外線ポートを利用したリモコンソフト OmniRemote 用に ニコンカメラ用のエミュレーションデータ が公開されています。D70 での動作も確認されているとのことです。
その他の学習型の赤外線リモコンも使える可能性がありますが、 学習のために結局一つ純正のリモコンを何らかの形で用意する必要があります。
ケーブルレリーズ用のネジが切られていないコンパクトカメラ等を
対象としたレリーズアダプタがエツミから発売されており、
1,000円程度で入手できます。
(コンパクト用シャッターボタン E-398)
(ケータイ Watch の紹介記事)
レリーズアダプタとD70に巻き付けたところ。
レリーズは別売り。
これならばリモコンを紛失する心配はないし、 電気にまつわる様々な問題も起こりません。 実際に D70 で使っている方もいるようです。 取り付け位置を決めるのにちょっとコツが必要ですので 現場での作業でしくじらないように習熟しておきましょう。 また、今年のフォトエキスポでトミーテックが「レリーズステー」という 名称で同様の製品を出展していたとのこと。
2ch で、ゴムのバンドとフイルムケースの蓋を使って自作した レリーズアダプタを公開した人がいました。GJ。
PTP モードにして USB 接続したパソコンから バルブ撮影ができるかもしれないと思ったのですが、 このページの記述によるとできないようです。 なお、EOS キャプチャによる 1D Mark2 のコントロールでも バルブ撮影はできませんでした。何か理由があるんでしょうが残念です。
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