D70 の RAW データの復元方法です。
撮影対象が天体のときは、あとでいつでも RAW をいじることができるように RAW と BASIC/L の同時記録モードを使っています。
ニコンの RAW データは NEF という拡張子をもつ TIFF ファイルです。 ただし TIFF 画像として通常見えるのは 160 x 120 ピクセルのサムネイルで、 ファイル中の約5MBのデータは通常の画像ビューワで見ることができません。 この部分に 12bit のロスレス圧縮された RAW 画像が含まれているようです。
ニコンは、RAW データを復元するためのソフトウェアを3種類用意しています。 一方でオープンソースの現像ソフトとしては dcraw.c というものがあり、 アドビからは Photoshop 用のプラグインが D70 にも対応して 公開されています。
本体に付属している。初心者向け画像管理ソフトという位置づけらしく、 RAW データに関しては表示できるという以上のことはほとんどできません。 カメラからのデータ転送機能も持っていますが、 D70 を G4 Cube に接続したときに起動したのは iPhoto の方でした。
本体ユーザにのみダウンロード提供。 ウェブサイトでカメラのシリアル番号を入力するとダウンロードできます。 画像管理ソフトの Nikon View と編集ソフトの Nikon Editor から構成されており、 Nikon Editor は単独で RAW 現像ソフトとして使用できます。 ホワイトバランスの変更等を行った結果を 8bit/16bit TIFF 等として 保存可能、基本的な現像作業だけならこれで十分。 環境設定で作業色空間を設定可能。Nikon Adobe RGB, Nikon Adobe Wide RGB なる プロファイルがインストールされていました。 また Photoshop 用のプラグインもダウンロードアーカイブに含まれています。
一眼デジカメには PictureProject よりもこちらを付属すべきでは?
パッケージソフトウェア。NEF 形式の現像と、 USB 経由のリモートコントロールが可能になります。定価15,750円。 未購入ですが、使い勝手は良いとのこと。
ソース公開された RAW 現像ソフト。 ライセンスはすごくアバウトにかかれた修正BSD? Photoshop の camera raw プラグイン もこのコードをベースにしているとのことです。
すでに D70 にも対応しており、WB オートで現像してみたところ、 それなりな絵がでてきました。 むろん、メーカにチューニングされたテーブルは含まれていないので、 そのまま使うのであればそれなりではあるのでしょう。
同サイトに置いてある rawphoto.c をインストールすると、 GIMP (1.2/2.0) の入力プラグインとして使うことができます。
2.2 update で D70 や EOS-1D Mk.II に対応しています。 カラーテーブルなどはアドビで独自に作成しているそうです。
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